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香織ちゃんーー!

帰福した引田香織ちゃんの、アイムヒアーでのライブ☆楽しかったーー!
クーラーなくても大丈夫ですよ。扇風機で、カオリン・モンローちゃんですよv
歌声と想いを一緒に届けてもらった気がします。
「これだけの集中力があったら皆さん、どんなことも乗り越えられます!」と、言ってくれた香織ちゃんの言葉が嬉しかったです。素敵なライプをありがとうでした♪

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by yoseatumejin | 2009-08-24 21:58 | よせあつめ乱打

風と、グラス(全1回)

題  風と、グラス



黙っていても良かったんだ、と彼は一人ごちた。


一人旅になれた彼にとって、見渡す限りの平原は見慣れたものでもあった。
膝上まで、夏の匂いを感じさせる草々がゆったりと風の流れにまかせて遊んでいた。
猫じゃらしが、遊ぶ相手もなくふわふわと踊り、彼にここには居ない猫達が愉し気に前足を動かす様を想像した。
(もし自分が猫だったら、今頃は夢中で遊んでいるんだろうな)
そう考えて、ふっと頬が緩む。

けれども彼は、微笑の残りを口の端にだけ見せながら、一歩、二歩、三歩目をのろりと前に出した後、惰性で歩む事を止めた様に立ち止まっていた。
風が、そんな彼のTシャツの端をパタパタとなびかせる。
「…………」
肩に背負ったリュックを、改めて中身を確かめるように一度だけ揺する。
「黙っていても良かったんだが…」
彼は、とうとうと堪え切れなくなった事を苦々しく思っている声をあげた。


旅の空の下では、道々誰かに出会う事もあり、またこの世界に唯一人であるかのように誰にも出会わぬ間もあるものだった。
それを自由と感じるか、それを孤独と感じるか。
それもまた、彼の感情次第でどうにでもなった。
彼にとって一人旅は、誰かと関わり合っている状態であれど、己が何処まで行こうとも一人という形で旅をする事で、一個体以上にならないという点が重要だった。
他人という存在と、完全に切り離されている事が重要だった。

「ようございましたこと」
女は、夏には似合わぬ長いトレンチコートにつばの短い帽子、小さめのトランクを片手に美しい微笑みをたたえてそう言った。
彼は、振り返った先で、季節にも時代にも似合わぬ女を見やり、やはり自分は他人なぞに関わるべきではないなと嘆息した。
「ようございましたこと」
女は、彼の耳に先ほどの己の言葉が届いていなかったとでも言うように同じ台詞を、幾分トーンを強めて繰り返した。
「聞こえています」
「あらそう。良かった。ずっと、ずっと、後ろを歩いてまいりましたけれど、ちっともお振り返りにならないんだもの。やっと振り返って下さったと思えば、そのように怖いお顔をなさってらっしゃる。私が何か致しました?」
白い手首までの手袋を、片頬にあてながら女はカツカツと彼に近づいて行った。
思わず、一歩二歩と間を空けながら、彼は女の顔をじっと見た。
夏の日に照らされた女の肌は、青空の中に湧き上がる入道雲の白さを吸い取ってみせた様に白く、右の目元にある一つぎりのほくろが生めかしい。
二重の切れ長の両眼には、熟した無花果のように甘く深みのある黒目が座していた。
「いえ、何も」
彼は、気が付けば女の顔が間近にあるのにハッとなりながら首を振っていた。
やはり振り返ってはいけなかったのだ。
自分の額にも、頬にも、暑さによる汗が流れているというのに、この女には何も流れてはいないではないか。
ずっと、ずっと、彼はこの女が己の後ろを歩いている事を知っていた。
それは、道々で出会う人間とは全く意味を異している状態だと分かっていた。
つけられているというのとも違う。
ただ、女は、自分の影がいつもそこにある様に、彼の後ろをずっとずっと歩いていた。
何処へ行こうと、時にはその存在を彼が忘れる日があっても。
(まるで幽霊のようだ)
最初のうちは、気味の悪さからそう思ったが、幽霊というには生気があり、彼は次第に女の存在をただただ振り返って見てはならぬものだと思う様になっていた。
存在を、黙殺する事に彼は決めたのだ。
なのに。
(振り返ってしまった)

女は、彼がただじっと自分を見下ろしている姿に何処か満足した様で、悠然と言う名が相応しい笑みをこぼした。
彼の頬に伝う汗へと、刺繍取りされた白いハンカチをあてて行く。
そのハンカチに染み込ませてあるのか、彼の鼻孔をうっすらと甘いアケビの実を剥いた時に匂うような香りがくすぐった。
「あなたは、誰だ…」
彼は、決して聞かなくても良い台詞を発していた。
そして、一陣の風が、彼の台詞をかき消すように二人の間を通り抜け、女の手からハンカチを舞い躍らせていた。
「あ…」
と、彼が空に吸い寄せられる様に舞い上がったハンカチに視線を逸らした時。
その後を追う様に、帽子が舞い、トレンチコートが舞い、白い手袋が舞い、トランクが舞い、女の手が、足が、笑い声をあげる美しい顔が、全てが、フィギア人形を分解し風に飛ばした様に、舞って行っていた。
それは、まるで意味をなさぬ現象とも言えた。
(これは、現実ではない)
血も流さずに、女がバラバラになりながら風に舞い上がって行く事など現実に起きる事ではない。
彼は、もう遠く青い空の彼方へと消えた存在に、ゆっくりと開放されて行くように呼吸をした。
ゆっくりと、吸って吐いて、胸が上下する事で、自分が現実の側にいる事を確かめて行くのに時間を費やした。

「黙っていても良かったのに…」

長い時間をかけた後。彼は、自分の身に結局は何も起こってはいない事を理解し、やっとそう呟いていた。


男は、彼の話を聞き終わると、蜜色をしたランプを相手にしていたかのように、それをじっと見ながら、ハハハと笑った。
そして、カウンターに雫を落とすグラスを肩肘つきながらグイと一口飲んだ。
「君は、それで一人旅を止めたわけだね」
「まぁ…。それが理由という訳ではありませんが。あれから、どうしても自分が一人である事を実感出来なくなった気がするんです。そぞろ立つとでも言うんでしょうかね。自分が理解していた自分というものに、何となく自信が持てなくなったんです。あの女が後ろを歩いていると分かっていた時には、自分は自分だと何の疑問もなく感じていられたんですが…。空に舞い上がりながら笑っていた女の声が、耳から離れなくなってしまったんですよ。こう気味が悪くては、旅をしていても意味がないかと」
彼は、自分の前にあるハイボールのグラスをじっと見つめながら、男の問いに答えていた。
グラスの表面を流れる水滴が、まるで汗の様で、白いハンカチでふき取ってやりたい衝動にかられる。
「それは、何。まぁ、旅に終わりはつきものという事ですよ」
男は、オンザロックのおかわりをバーテンに指だけで注文すると、彼の横顔を見た。
彼の目は、男の視線を感じていないかの様に、ただただグラスについた水滴に魅入られている。
「それで、君。旅を止めて、これから何をするんですか?」
「……そうですね。誰かの役に立つ様な仕事にでも就くつもりです」
「ほう」
愉し気に感嘆すると、男は新しいオンザロックを置いたバーテンに「彼のグラスを」と一言伝える。
「はい」
バーテンは、洗練された簡素な返事で頷くと、彼がじっと見つめていたグラスを静かに持ち上げて、真っ白なナプキンでその雫をふき取って置いた。


                                      終
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by yoseatumejin | 2009-08-20 00:24 | 短文/(計19こ)

やばゆぅーー。

花火って、打ち上げ花火って、大人になってもかぶりつきで見ちゃうもんだね。苦笑。
なんとなくー。無感動にーなっちゃったなぁ~なんて、パンパンあがってるときは思ってたのに、最期らへんの盛り上がりになると、わくわくしながら見てんの。苦笑。
なんか、わぁーとか言ってる自分がいるんだけど!

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by yoseatumejin | 2009-08-13 14:56 | よせあつめ乱打

晴れてるーv

やっぱり晴れてると、夏らしいねvでも、今年はまだ花火とかしてないな。

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by yoseatumejin | 2009-08-02 17:18 | よせあつめ乱打