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いちごアイス?

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今日、初めてイチゴの中に、バニラアイス?それともあれは練乳ですか?が入ったやつを食べましたー!うぉーvどっちでも、美味しいー。シャーベットみたいにイチゴがなってた。(もうちょっと待って食すべきだったのかしらん?)
あれ、正式な名前なんていうのでしょうか?あと、大きなイチゴの、中心がくり抜かれてアイスだか練乳だかが詰められているわけだから、イチゴの中心部分がどうなってしまったのかが、ちょっと気になります。(捨てちゃってるというのなら、もったいない気がして。苦笑。)
まぁ、なにはともあれ美味しかったv
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by yoseatumejin | 2010-04-29 01:44 | よせ日常。

短世

かなり今、気に入ってる言葉。「短世」(みじかよ)。この世の儚さと己の生の短さを感じさせる良い言葉だわーと。話す相手がいないので、脳内マイブームと化してます。苦笑。
でも、ネット辞書で意味でなかったりー。俗語なのかな?
(ティセちゃん。CD貸してくれてありがとう~)

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by yoseatumejin | 2010-04-18 12:55 | よせあつめ乱打

春と桜。


 題「春と桜。」



朝の散歩、というには、ちょっと険しいかもしれない山道。
歩いて登れば途中から桜木が続いていく。


(この季節には、ちょうど良いな)


昼や夜と違って花見客もない。
春田 英二(ハルタ エイジ)は、舗装された道へと枝を伸ばした花盛りの桜を見上げて少し頬を弛めた。
この薄紅色のはかない花達を、やはり愛でたいと思うのは自分も日本人だからなのだろうなと思う。


「綺麗だ」


アスファルトの端に、ところどころ落ちているゴミさえなければもっと良いのだけれど。
やはり、花見の浮かれ具合は朝のさわやかさに似合わないようだった。
きっと、昼過ぎには清掃業者が訪れたりするのかもしれないが……。


「ごめんな。お前等は、こんなに綺麗なのに。オレ達が汚しちゃだめだよな」


ごみ袋でも一緒に持って来たらよかったと、春田は桜の枝にそっと手を伸ばして触れながら本気ですまない気持ちになっていた。
普段はこんな感傷的な気持ちになることも少ないのだが、やはり桜の儚げな雰囲気に囲まれていると心が洗われてしまうのかもしれなかった。


さぁっと、風が吹いて枝が揺れるとハラハラと花びらが落ちていく。
掴む気がなくても、手のひらに一つ二つと、薄紅のハートが舞い込んで来た。


(来週には、散っちゃうかもしれないな)

と、ぼんやり思ったその時。
春田は、バキバキと木が折れるような音を間近に聞いた。
その不穏な音がしたと思った、矢先。
どさっと、薄紅の花を纏いながら自分の目の前に人が降って来たのだった。


(は!?)


舞い上がるように散る桜の花びらに視界を奪われた後で、春田は自分の足元に転がった人----それは、長い黒髪に赤いワンピースの美少女だったのだが----を、あまりに突然過ぎて思考を停止させたまま見下ろしていた。


(女の子……)


舗装されたアスファルトに転がった女の子は、十七・八歳位に見える。
春先のこの季節に着るには、ノースリーブのワンピースは寒そうだったし、鮮やかな赤も不自然だった。
女の子は落ちてきた衝撃のせいか、しばらくはじっと地面にうずくまっていたが、その内にむくっと起き上がると長い髪を一掻きして立ち上がった。
そして、春田が先ほどまで見上げていた桜の幹に近寄ると、


「ふっざけんなよ!親父っーーー!!!」
「何、人間なんかにしてんだよっ!もどせっ!返せ!!!」
「なにが、『人生修行して来い』だよ!ありえねぇんだよっ!!」
「人間なんてなぁ!桜なんか見てねぇんだよ!あいつら、騒いで酒飲んで食いたいだけじゃねぇか!別に桜の下で宴会しなくったって本当はいいんだよっ!!!たまたまこの時期に、自分等が咲いてるだけだっつーの!」
「本当、マジむかつくー!親父!!何か言え!!!返事しろっ、コラぁああ!!」
「くそジジイ!しね!」


ガンガンガンガンガンガンガン。
ゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシ。


美少女はありえない位の悪態をつきながら、ガンガン桜の幹を蹴って髪を振り乱している。
おかげで、桜はバサバサ揺れながら薄紅の花びら達をワサワサと落として行った。


(………何だ、これ)


朝のすがすがしさが、一瞬で消えた気がする。
春田は、自分の目の前で繰り広げられている光景に対処できないまま、とりあえず少女の動向を見守るかのごとく立ち尽くしていた。

が、少女の方は春田の存在より己の怒りの矛先を桜の木にぶつける事に集中している様だった。


ガンガンガンガンガンガンガン。
ゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシ。


細い足から繰り出される連続キックは、かなりのスピードと威力だ。
しかも、良く見れば裸足だった。
春田が、その事に気がついた時。


「足が、痛いわーーーー!!!!」


少女も、さすがにその事実が骨身に染みた様で、片足を抱えて蹲っていた……。


「親父、絶対……絶対、ぶっころす!」


かなり痛かったようで、桜の幹を睨み上げている少女の両目は赤くなって涙がにじんでいた。
けれど、少女が何をどう言おうと、あれほどガンガン蹴ろうと、桜の木が話しをするはずもなかった。
少女は、しばらく黙って桜の木を睨み続けた後。


ぐーーー。


と、はっきり春田の耳にも届くほどにお腹を減らしている音を鳴らした。
桜。
と、少女に名前をつけたのは春田だった。

かなり安直な名前だったが、ほかに考えようもなかったし、あの後、気がつけば彼女を背負って下山するはめになり、また自分の家で朝ごはんをご馳走する事になり、

『私は、桜の木なの!人間なんかじゃないのよ!!!それなのに親父にこんな姿にされたのよ!』

と、言い放ち行く所なんてないと言う彼女を一人暮らしの自分の部屋に住まわせるに到っていた。


毎日。桜は、

「おい、春田。腹がすいた!」


と、あの桜の幹を蹴っていたように春田を蹴って起こすのだった。


桜は、かなりざっくりした性格と態度の美少女だった。
そして、そんな桜曰く、人間の体というのは燃費が悪いものらしい。
常に地面から栄養と空からも栄養を得ている状態の木から考えると、口から摂取するしかないという状態はすぐにお腹がすく大変不便な状態だと言う。


焼いたトーストに、いちごジャムをたっぷり塗って3枚目。
桜は、コーヒー一杯で出勤しようとしている春田に「お前、それで保つなんてすげぇな」と感嘆した。


「いや。普通だろ。最近、日本人は朝食をとらないやつが多いらしいし」
「春田。お前の返答は、何だか理屈っぽいな」
「……悪かったな」
「第一、お前のお腹具合まで日本人という基準から考えないといけないのか?」
「いや、オレはただ単に世間一般の世情というか、何と言うか…」
「ばかか?」
「………お前、本当に桜の木なのか?口悪いな、マジで…」
「何だよ。お前等が、桜に幻想抱きすぎだろ?何が儚いだよ。こっちは、あの時期人間に見られてうんぬんかんぬんなんて時期じゃねぇんだよ。頑張ってんだよ。忙しいんだよ。何のために花咲かせてると思ってんだよ?第一、あんた等が見終わった後の時期は全然近寄らないじゃんか。『やーん、毛虫怖いぃ~』とか言いやがって。こっちとら、その毛虫と毎年戦ってんだよ。花の時期じゃなくて、あの時期に来いよ。こっちは手なんかねぇんだからさ、払えよ!払いに来いよな!」
「いや…毛虫取りとか嫌だろ。小鳥にでも頼めよ」
「けっ!人間なんて、マジ使えねぇ奴等だな!!!」


ぺろりと3枚目のいちごジャムパンを食べ終えると、蜂蜜入りの牛乳をゴクゴク飲みほして、最後はぷはぁ~と一息つく。
桜は、かなり甘党だった。
そして、満腹になるとすぐに眠くなるらしい。
桜に言わせれば、木なんて大抵眠りながらごはんを食べている様なものなのだから、いちいち食べるのと眠るのを分けなければいけないのは大変なのだそうだ。
だから、一応世話になっていて感謝すべき春田の出勤を見送るでもなく、ベッドに舞い戻ってスヤスヤと眠ってしまうのだった。


***********


「海ーーー!海、すげぇ!海ーーーぃ!!!」
「おい、はしゃぐなよ…重いだろ!」
「うっせぇ、春田のひ弱~」
「だから、動くな!はしゃぐな~っ、お、ちょ…やめろ!髪をむしるな!」
「あはははっ、ハゲ春田になりたくなかったら、ちゃんと運べよっ」


日曜日。
春田は、桜にせがまれて海に来ていた。


『木が、海みたいなんて言ったら変か?』
『いや…変じゃないと思うけど。行きたいのか?』
『ばっかか、お前!行きたいに決まってんじゃんっ!木のままだったら、絶対に行けないんだぞ?あんな山道に生えてんだぞ?海なんか、行けないと思ってたに決まってんじゃん!行きたいだろ!?』
『そんなの、今みたいに人間になって行けば良いんじゃないのか?』
『春田…お前、本当に馬鹿だな…。本当は、こんなアホちんな格好になんか普通はならないの!これは、親父が私を捨てたんだよ。もうお前なんかいらん!って奴だよ。幹から切り離されちゃったんだよ。…親父は、私が死んだって良いって思ったんだろうよ。桜の木はさ、人間に愛されている誇りある木だってんのが親父の口ぐせでさ。それを私は文句ばっかり言うから、うざかったんだろうね。……だからさ、私が海に行きたいというのも人生最後のお願い的なもんなんだよ。そこの所を、察しろよ。お前、本当にうすらぼんやりだな春田』
『……悪かったな。でも…なんか、お前の態度を見てると深刻そうな告白なはずが内容がリアルに届かないな』
『はぁ!?何だよ、私が嘘言ってると思ってんのかよ?空から降って来た宇宙人とか思ってんのか?』
『…そっちのが、リアルだ』
『お前は、本当に馬鹿だな…。宇宙人に見えるのかよ?この私が』
『どっちかと言えば、桜の木にも見えねぇんだけど…』
『あの状況で、信じないわけか?』
『いや、だってお前が桜の枝の上で転寝してたとかだってあるだろう?』
『じゃあ、春田は私が人間だって言うのかよ』
『まぁ。見た目じゃ、そう見える』
『本当馬鹿だな』
『…もう、本当馬鹿言うな。それ、さらっと何度も言いやがって傷つく』
『アホだな』
『アホも言うな』


なんて会話の結果。
春田は、桜を連れて海に来ていた。
そして、せっかく連れて来たというのに『塩は、樹皮に悪いんだからな!春田、おんぶ!』と結局桜は海にさわる事もなく、春田の背中の上ではしゃいでいるだけだった。


「海、最高だなぁーー。超広ぇええ~。木が、一本も生えてねぇ!」
「まぁ、生えないよな…お前だって、塩分から逃げてるわけだしな」
「うっせえな!塩分は危険なんだよ!ってゆうか、規模の話に塩分は関係ねぇだろ?本当、春田だな!」
「本当春田ってなんだ?」
「お前が、馬鹿言うなアホ言うなって言うからだろ。考えたんだよ!春田イコール春田だろ?」
「なんとなく分かった。春田言うな!」
「春田。お前の名前じゃんか!何だよ、名前呼ぶなってか?」
「名前じゃない方の春田言うな!」
「ははははは、春田は、本当に春田だなぁ~。なぁ、春田春田!」
「春田春田言うな!」
「あははは。海、やっぱすげぇ。太陽が、超気持ち良いじゃん。木ってさぁ、隣との距離が大抵近すぎなんだよな。なんてーの?パーソナルスペースが超狭ぇの?あれも、私嫌いでさぁ。親父や姉さん達と超近いわけよ。うざいじゃん?で、文句ばっか言ってた。もっと自由に太陽浴びてぇ!って。お前の枝、邪魔なんじゃ!ってさぁ~。あー、気持ち良い~」
「うわ。ばか!急に、両手広げんなーー。バランス崩すだろ!?」
「春田だろ。がんばれ!」
「何だそりゃ!うわーっ。ばか、急にくっつくな!」
「なんだよ、広げんなとかくっつくなとか!どっちなんだよ!」
「おとなしくしてろって言ってんの!急に動くなって事だ」
「春田、うーるーさーいー」


春田の背中の上で、上半身をゆらゆら左右に動かして桜はケタケタ笑った。
春先の海は、まだ風が冷たかったけれど、春田は足を砂にとられてよろけながらもなんとなく桜の素直な喜び方に苦笑してしまっていた。


***********


「だからさー……春田…」
「何だよ」
「春田は、本当春田だなぁ~」


ベッドの上から、ぺちんと春田の頭を叩いた桜はくくくと笑った。
何の躊躇もなく、二日前に桜は言った。


『悪い春田。世話になったな。もう、ダメだわ』


『は?』


『限界らしい。こんな人間っぽい格好してっけどさ、私はただの桜の枝なんだよ。もう、お前ん所に世話になって十日位経ってるしさ。枯れて来た!たぶん、さよならだ』


『お前、何言ってんの桜』


『何って、春田…察し悪いな。もうすぐ死んじゃうから、ごめんなっつってるんじゃん!世話になったから、お礼言ってんだよ。春田のおかげでさ、人間も悪くねぇじゃんって思えた!ありがとうな!結構良い発見だ、これ。最初はさー、親父をうらみまくってたけど。人生経験にはなった。まぁ、おかげで死んじゃうけどな。まぁ、悪くないよ。春田、サンキュだぞ!』


『サンキュ…って。オレ、今、お礼を言われてんの?…うそだろ』


『うそじゃねぇって!ちゃんと、お礼言ってるよ!それに、普通に考えろよ。私がこのままで生き続けれる方が変だろ?第一、いつまでも私に居られても春田困るだろ?ちょうど良いんじゃねぇの?』


『何がちょうど良いんだ…』


『人間と暮らしなよ、春田。お前は人間だろ?一人暮らしっての?お前、あんまり一人暮らし似合わねぇよ。お前、誰かの世話焼いてる方が楽しそうだよ。誰かと一緒に居る方が、春田は幸せになれるよ』


『お前、それ本気で言ってんのか?』


『当たり前じゃん!私は、こう見えても春田より長く生きて来てんの。もう40年くらいは生きてんの。だからさ、お前より分かることもあるんだよ。春田は、案外世話焼きだぞ?自覚しろ』


『お前は、馬鹿だ桜っ…オレが誰にでも世話焼きだと思うのかよ!?』



春田は、あっさりと告げられていくことよりも、そんな桜の言葉に傷ついている自分を感じていた。
たった十日ほどだ。
町の街路樹の桜も、もう皆散って葉桜となって新緑の芽を出している。
桜の、一番美しい季節は過ぎ去っていた。
だから。
こうして桜の言うことも、分かる気がするのに。


(認めたくない)


と、感じている自分が居る事を春田は知っていた。
桜が、このままずっと自分の家に居座るような存在だなんて自分でも感じていなかった。
けれど、別れなければならないような気もしていなかったのだ。

まして。
枯れた枝が死んでしまう事は理解できても、桜がそうなるのだとは思えなかった。


(思えなかったのに……)


今。自分のベッドを占拠している桜は。
自分の頭に、ぽんと手を置いた桜は。
もう、息をするのも苦しそうで……。枯れていく事が、死なのだと春田に理解させていた。


「桜……っ…」
「なん、だ?」
「枯れるなよ…っ…枯れたりなんか、すんな」
「ははっ…春田は……無茶言うな」
「水、いっぱい飲んだら良いんじゃねぇ?なぁ?そうじゃねぇの?」
「…そんな事したら、腐るだろ…」
「腐るほど飲まなきゃ良いじゃんか…」
「……春田は、本当春田だなぁ。……最後まで、春田だ」
「悪いけどな!オレ、春田で良いよ!春田で良いからさっ…もっと、違う事言えよっ…枯れるとか、腐るとか言うなっ……言うなよな!」


頭に置かれた手を、両手でぎゅっと握って自分の額にあてながら、春田は嫌々するように頭を小さく左右に振った。
綺麗な黒髪が、今はかなり荒れている。肌の色も悪い。細かった腕は、ますます細くなっている。
そんな桜に、それでも春田はこれは冗談だと言ってもらいたかった。
あんな風に、ありえない形で桜の木から降って来たのだから。
だから、奇跡という名前が、自分が望んでいる結果につけられているならば、奇跡が欲しかった。


けれど。
ふっと。

額に当てていた手に、包んでいたはずの手の感触が消えたことに気がついて、春田はハッとベッドを見た。


「桜っ…!」


桜、桜……と、名前を何度呼んだだろうか。
そこに、口の悪い美少女の姿がない事を、認めたくないままに。
自分が目にしているベッドの上に。


一枝の桜があることに。


(本当だったんだな…)


うそじゃないと、桜は言っていたけれど。
それでも、何処かで疑っていたんだなと気づく。
桜が、桜の木だったという事を。
自分は、やはり信じていなかったのだろう。
否定はしてなかったけれど。
認めたくはなかったのだと思う。


桜の枝は、もう一輪の花もつけてはいなかった。
美しい薄紅色はなかったけれど、それでもこの枝が桜である事は分かる。
それは、毎年見慣れた桜だからだろうか?
それとも、この十数日間を一緒に過ごしていたからだろうか?


そっと、枝を掴んでみる。
じっと、その細く伸びた枝を見つめている。


『春田。泣くなよな!』


桜なら、そう言うかもしれない。
きっと、そう言いそうだ。
でも、枝がしゃべるなんて事はないのだ。海に行きたいなんて、言わないのだ。
お腹がすいたとも。甘いお菓子を欲しがったり、ジャムたっぷりのパンを食べたり、蜂蜜まで入れて牛乳を飲んだりしない。
それに、口があんなに悪いなんて反則だろう。
おかげで、自分もずいぶんと口が悪くなってしまったではないか。


誰でも彼でも世話を焼くのが好きだったりするものか。


桜は簡単に言うが、誰かと一緒に暮らすのは存外大変なんだぞ。
赤の他人同士なら、なおさら。
なおさらだ。


なおさら、なんだよ。桜。


*************


挿し木。
というものが、あるらしいと。
春田が知ったのは、一年前のことだ。
細い枝の先に新芽を見つけて、挿し木した。


植木鉢に、挿し木をした桜の全てが根付くわけではないらしい。


けれど、何もしないまま枯れて終わってしまうなんて桜らしくはないじゃないかと思ったのだ。


この一年、春が来ても花は咲かなかったが。
きっと、それは眠るのが好きな桜だからだろうと思う。


春はまた巡ってくるのだから、


『待っててやるよ』


と、春田は新芽から伸びた細い枝に苦笑して見せた。



     終わり
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by yoseatumejin | 2010-04-09 01:31 | 短文/(計19こ)